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山形ローカル列車内でプロレス試合 10選手バトルロイヤルで熱戦

走行中の列車内で、締め技や飛び技、凶器攻撃が飛び出した「ローカル線プロレス」

走行中の列車内で、締め技や飛び技、凶器攻撃が飛び出した「ローカル線プロレス」

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 全国初の試みとなる、走行中の列車内をリングに見立てた「ローカル線プロレス」が7月4日、山形県の置賜地方を走るローカル列車「フラワー長井線」で開催された。

至近距離で繰り広げられる試合に、カメラを構え熱狂する観客達

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 当日は全国から抽選で選ばれたプロレスファン50人が「プロレス列車」に乗車。観客を乗せ赤湯駅を出発した列車に次の駅で選手たちが乗り込むと、大きな声援に包まれ試合がスタートした。

 約40分間のバトルロイヤル形式で行われた試合は、地元南陽市出身の井上京子選手(ディアナ)をはじめとする10人のプロレスラーが参戦。締め技や飛び技、「パイプいす」を使った凶器攻撃など、間近で繰り広げられる試合展開に観客からは歓声が上がった。

 試合が進むにつれ選手たちと観客の熱気は上昇し、終着点の長井駅に着くころには車内は蒸し風呂状態になっていた。鶴岡市から観戦に来たという男性は、「選手との距離がとにかく近くて、熱気と車内の盛り上がりがすごかった」と満足げに話した。

 自身のプロレス人生の中でも初めての体験となった「プロレス列車」について、ザ・グレート・サスケ選手(みちのくプロレス)は「つり革や網棚につかまってはいけないなどの厳しいルールの中、普段の戦いプラス電車の揺れとの戦いという二重の戦いだった。もう一つの新しい戦いの場を見つけた気がする」と話す。

 列車内での熱戦を終えた選手たちは、長井駅に降り立ち、駅横に設けられた特設リングで3試合を行った。集まった地元住民の声援を受け、場外乱闘を繰り広げるなど、試合は大盛況のうちに幕を閉じた。

 主催者で長井市地域おこし協力隊の渋谷達郎さんは「お客さまから『面白かった』との反応をいただけた。このイベントをきっかけに長井駅や、フラワー長井線に地域の方々の意識を向けてもらえたら」手応えを語った。

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