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山形・天童のブルワリーが初の期間限定ビール 108種類の味、目指す

「Brewlab.108(ブリューラボ・トウハチ)」代表の加藤克明さん

「Brewlab.108(ブリューラボ・トウハチ)」代表の加藤克明さん

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 「将棋むら天童タワー」(天童市久野本)内のブルワリー「Brewlab.108(ブリューラボ・トウハチ)」が5月23日、期間限定ビール「#033 Tosa Buntan ~Sun San~」を発売した。

「Brewlab.108(ブリューラボ・トウハチ)」のクラフトビール

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 同ブルワリーは静岡県出身の加藤克明さんが2月22日にオープン。加藤さんは県内の外資系企業に勤める会社員で、二足のわらじでビール造りに取り組んでいる。加藤さんは「4年前、転職を機に山形に移住した。昔から酒が好きで、いつかは自分で造りたいと思っていたが、前職でサウジアラビアに住んでいたときに禁酒生活が続き、酒造りへの思いを強くした」と話す。

 「桜桃の花 湯坊いちらく」(天童市)内の「天童ブルワリー」や、「月山ビール」(西村山郡西川町)でビール造りを学んだ後、「将棋むら天童タワー」で以前使われていたブルワリー設備の一部を流用し工場を構えた。

 ブルワリー名は、英語で「醸造する」の「Brewing」と、「研究室」の「Laboratory」を組み合わせた造語。108は加藤さんと縁のある居酒屋「藤八(トウハチ)」(東京都目黒区)から取り、煩悩の数と同じ108種類のテイスト作りを目指すという意味も込めた。

 「禁断の果実シリーズ」と名付けられた定番となるクラフトビールは2種類で、中東諸国ではポピュラーな果実「デーツ(ナツメヤシ)」を使用し、「ジャパングレートビアアワーズ2020」で銀賞を受賞した「#008 Date ~Yeast of Eden~」と、地元産リンゴを使った「#005 Apple ~Adam & Eve~」。今回、初の期間限定クラフトビール「旬の果実シリーズ」として、高知県の土佐文旦を使用した「#033 Tosa Buntan ~Sun San~」を発売した。

 ナンバリングについて加藤さんは「完成した順番ではない。デーツのクラフトビールは当ブルワリーの柱なので自分の誕生日で思い入れのある数字の8を、#005はリンゴの『ゴ』から付けた。#033は太陽のイメージだったので英語の『sun』から」と説明する。

 価格は全てオープンプライス。「将棋むら天童タワー」のほか、「La Jomon(らじょうもん)」(山形市平清水)、「おさけマルシェ とうかい」(山形市宮町2)などで販売している。

 「おさけマルシェ とうかい」の東海林由子さんは「#033は香りが穏やかでとても飲みやすく、後味にかんきつ系特有の苦味もあり飽きがこない。喉越しもよいのでこれからの季節にぴったり」と話す。

 加藤さんは「#001のナンバーは山形県の花『紅花』を使ったクラフトビールのために取ってある。今年から地元の農家の方の協力を頂きながら紅花栽培もスタートした。今後も季節の果実などを使いながら、皆さんをびっくりさせる味を開発していきたい」と笑顔を見せる。

 問い合わせは同ブルワリーのフェイスブックページまで。

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