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山形に「福祉ネイル」の風 介護の現場にもおしゃれを

福祉ネイリストの高橋さん

福祉ネイリストの高橋さん

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 山形県内でも数少ない「福祉ネイリスト」が、介護の現場に笑顔を届けようと活動をスタートした。

季節感のあるネイルサンプル

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 「福祉ネイル」とは介護施設などを回り、入所者にネイルを施し、会話やスキンシップなどのコミュニケーションを通して介護予防につなげようという取り組み。県内には数人しかいない「福祉ネイリスト」の一人、高橋美穂子さんは、今年に入り一般社団法人日本保健福祉ネイリスト協会の認定を受けた。

 普段はネイリストとして東根市に個人サロンを構える高橋さん「もともと福祉の仕事に興味があったことから、ネイリストとして15年のキャリアを積んだ今、ネイルも福祉も両方できないかとたどり着いたのが福祉ネイリストの仕事だった」と振り返る。

 「山形県内では、介護職員の不足や、レクリエーションの余裕がないなどの理由から、あまり浸透していないのが実情」と高橋さん。現在の定期訪問先は宮城県内の施設のみで、県内では多数の施設を回り、無料の「お試し会」を開催しているが、まだ定期訪問にはつながっていないという。

 施設だけではなく、各地で開催されるマルシェや祭りなどのイベントに積極的に参加して、地道に普及活動を行っているという髙橋さんは「ネイルをすることで入所者の気持ちが前向きになり、気分が上がっているのを肌で感じる。山形でもこの活動をもっと広げたい」と意気込む。

 入所者に喜んでもらうため、季節感のあるネイルのサンプルを常に用意するなど、努力を惜しまず、「将来は福祉ネイルの山形校を作るのが夢。福祉ネイルの仲間も増えてくれたらうれしい」と笑顔を見せる。

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